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移動式クレーンの辞典
横浜のクレーン屋 常陸機工
                        
Q&A
電波障害について
【質問】 移動式クレーンで作業をしていたら、玉掛ワイヤーが手で触れないほど熱くなり、火花も散りました。原因と対策を教えてください
【回答】
 いわゆる「電波障害」と呼ばれる現象です。テレビ局やラジオ局、又はレーダー基地など高出力の電波を発信している付近で作業をすると、クレーンのブームがアンテナのような役割をし、帯電することがあります。
 「おたくのクレーン漏電しるよ!」などと電話が入ることがありますが、クレーンに積載している電源は、乗用車より少し大きな自動車用バッテリーだけでいくら漏電してもそのような現象にはいたりません。

NHK菖蒲久喜ラジオ放送所

 参照:日本の放送送信所一覧(フリー百科事典「ウィキペディア」より)
    送信塔見て歩きWEB

【帯電による影響】
 ・電撃
 ・やけど
 ・火花・・・火気厳禁の場所では火事や爆発を誘発

 ・クレーンの計器異常

このような状況下では、作業を中止するのが好ましいのですが、やむを得ず作業を行う場合は、工事責任者と綿密に協議し、必要な措置を講じてから作業を行ってください

【対策】
 
 ・絶縁フックを使用する。
三木ネツレン 絶縁フックZN型 東京アール・アイ 電波障害絶縁スリングフック

 ・絶縁ゴム手袋、絶縁長靴を使用する。
三恵工業 PV300

 ・ブームの長さを縮めたり、方向を変えることで帯電しなくなる場合もあります。

 ・クレーンの計器の確認を行う